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長期インターンが就活にもたらす効果 名古屋勤務

2025.06.03
SHEARE

「ガクチカ」という言葉をご存知でしょうか?就活活動で必ずといって良いほど聞かれる「学生時代に力を入れたこと」を表す言葉です。

「人生の夏休み」とも呼ばれる大学時代は、勉強だけでなくアルバイトやボランティア、サークル活動といったさまざまな活動に打ち込むことができます。その選択肢の1つに「長期インターン」が存在します。

長期インターンは、職業体験や説明会を兼ねた短期間のインターンとは異なり、「社会人」としての第一歩を経験することができる貴重な経験です。今回はトガル株式会社にて約2年間、名古屋で長期インターン生として勤務した筆者が「長期インターンが就職活動にもたらす効果」をお伝えします。

「ガクチカ」にはアルバイトやボランティア、スポーツや旅行、趣味の活動などすべての活動が含まれます。そんなガクチカの中でも、長期インターンだからこそ得られるメリットをご紹介します。

長期インターンは、学生アルバイトと比べて学生に任せる仕事の量や範囲が多いのが特徴です。毎朝のメールチェックから1日のスケジューリング、他社とのミーティング参加など、社会人とほぼ同じ業務経験ができます。プロジェクトや企画のメンバーとして、社外のステークホルダーと協働する機会もあります。その裁量の大きさこそが、長期インターンの最大の魅力です。

裁量大きく仕事ができることで得られる成長は、大きく2つです。1つが社会で求められるスキル、能力の習得。与えられる仕事をこなすだけでなく、自分で案件をコントロールし、主体的に提案を行う中で、コミュニケーション能力や提案力など、社会人に求められる多くの力が身に付くのです。

もう1つの成長は、社会人としての自覚です。学生アルバイトの場合、社員と自分をどこか分けて考えてしまいますよね。「バイトだから責任はない」「責任を取るのは店長の仕事」という感覚は当たり前のように大学生の間では定着しています。

しかし長期インターンは社会人と同等の責任が伴って仕事をします。その中で社会に出て働く人間としての意識、自覚を持てるのです。

実務で得られる知識やスキルはもちろん、それ以外の場面でも自己研鑽の機会が多いのが長期インターンの特徴です。例えば社内勉強会などのメンバーの知見共有の場に参加できたり、社員とのちょっとした雑談や相談の中で気づきを得られたりする環境は、長期インターンならではのものでしょう。

社外の能力アップセミナーの受講機会が得られることもあり、こうした恩恵が受けられるのもメリットの1つです。

今や多くの大学生が早期からの「ガクチカ」づくりに励んでいます。しかしそこで得られた自分自身の成長やスキルを、就職活動の場で客観的に示すのは意外に難しいもの。そういうときに長期インターンの実績があると、客観的な視点での評価、信頼獲得につながります。

「会社の一員として経験を積んでいる」という事実自体ももちろんですが、何より具体的なプロジェクトに参加することで、実績を目に見える形で示せることが重要です。「こういう経験をして、こう勉強になって、こう成長した」というエピソードを話すときにも、「○○のプロジェクトにメンバーとして参画し、大学生の視点から▲▲を提案し、実際に採択されて形になった」という具体的な実績を交えて話すことで、説得力が増します。その実績が、自身の希望する職業に求められるスキルと直結していれば、就職活動の上でより大きな評価ポイントとなります。

長期インターンのメリットは、金銭面もあげられます。長期インターンは会社と契約を交わして「勤務」する、有給のインターンです。対して短期インターンは業界理解、企業理解を深めるための「お試し」的な位置づけであることが多く、無給が基本です。

また学生アルバイトは有給ですが、前述のように社会人としての実践的スキルの習得よりも、学生として可能な範囲での労働をし、その対価として報酬をもらうという要素が強いものです。その分仕事内容も社員と比べて簡単なもの、責任が伴いものが多いため、長期インターンの方が高い給料に設定されている場合が多くなっています。

このように、社会人と同等の責任を持って仕事をする対価として、高い経験値と金銭的報酬が得られることも長期インターンのメリットの1つです。

就職活動は他の多くの就活生と横並びで選考されるものだからこそ、自分ならではの経験、スキルを身につけたいですよね。

ここでは長期インターンで身に付く具体的な力を解説します。予めその部分を意識して長期インターンに臨むとより効果的に身に付けられると思うため、長期インターン前の学生の方はぜひ参考にしてみてください。

メールの書き方や敬語の使い方、社内外でのコミュニケーションスキルなどは、どの職種にも欠かせない共通のビジネススキルです。また「期限を守る」「効率的にタスクをこなす」なども、職種、業界問わず求められる仕事の基礎です。

長期インターンではそれらのスキルを実践の中で身につけていくことができます。また期間が長いからこそ、周囲の指導を受けながら日々改善してスキルアップしていけるのも魅力です。

実践の場に出て仕事をする長期インターンでは、その業界ならではの常識や知識、そして専門スキルを身につけることができます。そこで得た経験値は就職活動の武器になるだけでなく、実際に会社に入った後にも十分に発揮できます。

ただしどこまで任せてもらえるかは会社によって異なります。例えばSNS運用1つとっても、企画から関わるのか、投稿をつくるだけなのかで得られる専門スキルは変わってきます。

どのような経験も貴重なことには変わりませんが、より他の就活生との差別化を図りたい場合は、学生インターンが最前線に立って仕事をしている企業を選ぶと良いでしょう。

長期インターンでは、周囲からのサポートもありつつ、会社の一員として責任を持ってプロジェクトを推進していく意識が求められます。その中で自己管理能力や問題解決力が培われていきます。

また多くの仕事はチームで進めます。長期インターンではチームの一員として、日々の報連相やチームミーティングなど、チームで協業する上で大切なことを学べるのも特徴です。チームにはさまざまな役割があるため、自分以外にどのような役割があるのか周囲を見渡してみると、一段階上の視野を身に付けていけると思います。

長期インターンでは高いハードルの仕事を任されるため、当然成功も失敗も経験します。それは社会における自分の強みと弱みを明確にしていくことにつながります。

自分を知ることは、キャリア形成の上でとても大切です。長期インターンの時間は、自分の得意なことを見つけて伸ばし、足りていない部分を克服するための大切な時間です。それは自身のキャリアの方向性を明確にするだけでなく、企業から選ばれる魅力的な人材となることにつながります。

トガル株式会社での約2年間のインターンを振り返ると、多くの苦労と、同時に多くの学びがありました。

私自身の実感を込めて、エピソードとともにそれらを紹介していきたいと思います。

1つの企業に所属して働く長期インターンは、学生にとって不慣れなことの連続です。学生にとっての「当たり前」が通用せず、社会人にとっての「当たり前」にフィットしていくことに戸惑いを感じる場面が多くありました。

その1つが「期日」です。小学生の頃から宿題を言われた日までに仕上げるなど、期日を守ることは教え込まれていますよね。私自身もその感覚から「期日までに仕上げれば良い」という考えがありました。

しかし仕事をする中で、タスクの期日は単に「この日に間に合えば良い」というものではないということに気づかされました。大学のレポートであれば、期日に提出すればそれで終わりです。しかし仕事の場合、当然そこから修正が入ることもありますし、不測の事態が生じることもあります。それを加味した上でバッファを持ってスケジューリングすべきという考えは、長期インターンだからこそ得られた気づきでした。

また、業務に必要な社会人としての基本ルール、ビジネスマナーも、学生にはない「当たり前」です。支給されたパソコンの使い方からデータの管理方法、報連相の徹底、ビジネスメールの文言など、学生にとっては身近でないけれど社会では「当たり前」のことに多々触れることがありました。

これらのことは、新卒1年目として入社したときに最初に当たる壁となるでしょう。ビジネスマナーや期日管理を学生の内に身を持って学べたことは、大変ではありつつも社会人のスタートを切る上でとても大切なことだったと思います。

トガルの長期インターンでは、社内メンバーだけでなくクライアントや協業先の企業、自治体など、多くのステークホルダーとの関わりを持って仕事をする機会が多くありました。それだけに、社内だけで完結する仕事とはまた違う緊張感がありました。

ステークホルダーとの普段のメールのやり取り、アポイントメントの取り付け、ミーティング、そして相手の期待に応える成果を出すという一連の経験は、正直学生にとってかなりハードルの高いものです。大学の試験やレポートのように自分自身の成果として自己満足が得られれば良いものではなく、ステークホルダーという存在がいるからこそ、自分自身の仕事に責任を持ち、成果を上げ、その見返りとして対価を受け取るのが社会人なのだと気づかされました。

その高い緊張感とプレッシャーは社会人として仕事をする自覚につながったと考えています。

ステークホルダーと関係を構築しながら、会社の一員として働く中で、自身の「責任」について改めて自覚させられました。

特に自分1人のミスが広い範囲に波及という点で、「成果」以上に「ミス」の怖さを実感させられる場面が多くありました。行政との協働事業である広告サイトの制作に取り組んだ際には、自身が打ち込んだ文字や画像の一つひとつが多くの人に閲覧されるというプレッシャーを強く感じたことを覚えています。「自分のミスが多くの人に迷惑をかけるのではないか」「閲覧したユーザーの体験満足度を下げることになるのではないか」という不安から、サイト制作が怖くなってしまったほどです。

しかし、だからこそ「自分の仕事が、広範囲に影響を及ぼす」ということまで含めて責任を持つのが「仕事を任される」ということなんだと気づかされました。それ以降は学生時代には疎かにしていた「確認作業」や「第三者視点での評価」を常に心がけるようになり、誤字・脱字のチェックのみならず、サイトの表示順や位置情報に間違いはないかを穴が開くほど確認しました。このサイトはユーザーにとって見やすいものになっているかを客観的な視点で確認しつつ、自分自身がサイト閲覧者として感じた違和感を作業内容に反映するなどの改善に注力するようになりました。

「自己責任」という言葉を口酸っぱく言われた学生生活でしたが、社会に出れば、それは自己責任にとどまらず、「会社の責任」になります。自身の行動や作業を改善しつつ、自分という人間自身を洗練した存在にしていく必要があることを、身をもって体感することができました。

トガルでの2年間の長期インターンでは、さまざまなことを任され、貴重な経験をしてきました。ここからは私がトガルで行った業務内容の一部を紹介していきます。

名古屋駅西エリアの地域活性を目的とした「駅西さんぽ」プロジェクトに参加し、主にInstagramでの情報発信を担当しました。取材対象店舗の選定から始まり、現地取材、記事作成までを一貫して経験。最初は社員の方に同行いただきながら学び、後半には学生メンバーだけで取材を行う機会も得ました。

リールの作成では取材・動画づくりも担当、さらにはZ世代の考えるフォーマットの提案などにも挑戦・実施しています。任せてもらえる範囲が広がるたびに、責任感とやりがいを感じるようになりました。

また、地域と連動したキャンペーンの企画立案・運営にも関わることができ、企画発表の経験とチームでアイデアを形にする面白さを体感しました。地域の魅力を発信する中で、自らの成長も強く実感できたプロジェクトでした。

トガルが運営するオウンドメディア「つながり研究所」にて記事制作を担当しました。自身が学んできた心理学とSNSというテーマを掛け合わせ、「誰かとつながりたい」という現代の若者心理に着目した記事を構成。記事の企画から構成、取材先の選定とアポイント、実際の執筆まで一貫して担当しました。

はじめは試行錯誤の連続でしたが、社員の方にフィードバックをいただきながら記事を仕上げていく中で、主体的に情報を集め、責任をもって伝えるという仕事の基本を実践的に学ぶことができました。公開された記事には想像以上の反響があり、自信とやりがいを感じた経験でした。

「長期インターンが就活にもたらす効果」5つのポイント
  • 社会人としての自覚が学生の内から芽生える
  • ビジネスマナーやスケジューリングなどのビジネススキルが身に付く
  • 業界知識・専門スキルを習得できる
  • 社会における自身の強み・弱みの把握につながる
  • 長期インターンでの成果が、客観的な評価につながる

広告やメディアに関する知識もないままに始めたインターン。入社当初は右も左も分からない状態であり、どの作業に取り掛かるにしても会社やステークホルダーに迷惑をかけないようにすることに囚われていました。

しかし業務や社員の方との交流を通じて、業界に対する理解、自分の働き方のリズム、そして何より、「社会に出て働いていくこと」がどんなことかを自らの身をもって学び、同年代よりも一歩だけ社会人に近づけたのかなと思っています。駅西さんぽの取材を通して地域の方にお話を伺ったり、トガルメディアで記事を執筆したりと、机の上で学ぶだけでは得られない実践的な経験が得られたことも財産になっています。

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ぽん
トガル株式会社 企画編集担当(長期インターン生)
ぽん
トガル株式会社 企画編集担当(長期インターン生)
メディアリサーチとライティングでSNSの新たな可能性を生み出す。
Z世代の視点を取り入れ、メディアの新たな繋がりを創出する。

企画・構成・編集:ぽん/執筆:西村

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