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オウンドメディアのSEO対策(執筆編)

2023.08.10
SHEARE

オウンドメディアにSEO対策は必要不可欠です。一方で、狙いたいキーワードだけでは効果は得られません。効果的なSEOとオウンドメディア制作のためには、Googleの基本的な考え方であるユーザーファーストを熟知したいものです。読者を惹きつけるコンテンツであることに加え、十分な検索ボリュームも考えなくてはなりません。これらを踏まえてSEOに強いオウンドメディアを作りましょう。
この記事は、名古屋でオウンドメディア制作・SEO対策を行っているトガルがお伝えします。

<合わせて読みたい>
オウンドメディアの技術的なSEO対策は オウンドメディアのSEO対策(内部対策編) をご覧ください>

Googleが「10の事実」と呼ばれる項目を設けたのは、会社の設立から数年後のことでした。SEOにおいてGoogleの評価を得ることは重要ですので「10の事実」は理解しておきたいものです。

  • ①ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
  • ②1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
  • ③遅いより速いほうがいい
  • ④ウェブ上の民主主義は機能する
  • ⑤情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
  • ⑥悪事を働かなくてもお金は稼げる
  • ⑦世の中にはまだまだ情報があふれている
  • ⑧情報のニーズはすべての国境を越える
  • ⑨スーツがなくても真剣に仕事はできる
  • ⑩「すばらしい」では足りない

出典:Google が掲げる 10 の事実

「10の事実」はGoogleの企業理念とも言えるものです。Googleが世界に向けて提供するものはすべて「10の事実」に基づいています。SEO対策やGoogle広告での効果を狙うとき、はじめに広告ランクのアルゴリズムや検索アルゴリズムが気になるかもしれません。しかし答えは「10の事実」の中にこそあるのです。

「10の事実」を理解することで、Googleの検索エンジンの仕組みやSEOの本質についても学ぶことができます。オウンドメディアで成果を出す施策を行うには、アルゴリズムを理解するだけでなく「10の事実」を深く読み、Googleが何を良し、何を悪しと考えているのかを知ることが重要です。

E-E-A-Tとは、以下の言葉の要略です。 

Experience(経験・体験)  
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)

E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて最重要項目として挙げられています。

一つ目の「経験・体験」

コンテンツの作者がその話題について実体験や経験を有しているかどうかを表しています。ある化粧品を愛し、長年使ってきた人によるレビュー記事と、噂話や想像に基づいたレビュー記事とでは、前者の方が信頼性は高く、質として優れているのは言うまでもありません。

二つ目の「専門性」

一つのジャンルに絞りこみ特化している内容であること。特化すればそれを求めているユーザーをピンポイントで呼びこめるからです。

三つ目の「権威性」

例えば医療トピックならばその分野のオーソリティあるいは専門医が監修しているなど、ユーザーに安堵感や信頼性を与えるための権威づけを指します。

最後の「信頼性」は、その内容が既に多くの人々からの信頼や支持を得ているかの評価となります。上の四つの要素を持たせることでユーザー満足度の高いコンテンツに近づけることができます。良質なコンテンツはSEOにも良い影響を与えるのです。

E-E-A-Tイメージ図

Googleのガイドライン(3.4 Experience, Expertise, Authoritativeness,and Trust (E-E-A-T))には、E-E-A-Tが上のような図で表されています。Experience(経験・体験)Expertise(専門性)Authoritativeness(権威性)の3つの円の真ん中にTrustworthiness(信頼性)があります。つまり、信頼性が最も重要であり、同時にExperience、Expertise、Authoritativenessが周りにあるからこそTrustworthiness(信頼性)が成り立っていることが分かります。

コンテンツにユーザーの興味を引くキーワードを使えるようにするには、候補となるワードを可能な限り書き出したいものです。そして選定したキーワードの検索ボリュームを調べることで、ユーザーからどれだけ関心を持たれているのかを判断できます。検索ボリュームを調べる手段は3つあります。

1.「Googleトレンド」でキーワードの推移を可視化

これはキーワードが検索された回数の推移を調べることができるツールです。過去5年間から過去1時間まで、キーワードの検索ボリュームの推移、季節ごとのボリューム、検索された地域や関連トピック、直近の急上昇キーワードまでも調べることができます。

Googleトレンドグラフ
Googleトレンド関連キーワード

2「サジェスト機能」で関連キーワードを探す

Googleの検索時に候補キーワードが表示されるキーワードサジェスト機能を利用すれば、関連性のあるキーワードを見つけやすくなります。ニーズの高いものは競合性も高くなるので、検索ボリュームが1,000から10,000までのミドルワードを選ぶのも一つの手段です。キーワードを実際に使う時は、2種類以上を組み合わせるロングテールキーワードにすれば、上位に表示されやすくなります。

Google検索画面

3「Googleキーワードプランナー」で検索ボリュームを調べる

キーワードプランナーは、Google広告の運用ツールで無料で利用できます。具体的にはGoogle広告での運用に役立つほか、SEO関連ではキーワードの「月間平均検索ボリューム」や「競合性」「関連性のあるキーワード候補」などの情報を入手することができます。

Googleキーワードプランナー

キーワードが重要なのは言うまでもありません。パソコンのことを紹介したいのに文章中に「パソコン」というワードが入っていなければ、何の話をしているのか分かりません。何をメインのキーワードとして用いて、それを説明するためにどんなサブキーワードが必要なのか考えることから始めましょう。
そして、オウンドメディアで大事なのは記事の質です。これに関しては下記でお話をいたします。

Google検索結果で上位に表示されるためには、どれだけ中身に魅力があるかが重要です。Googleの共同創業者であるラリー・ペイジは「完璧な検索エンジンとはユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである。」と述べました。

Googleでは長年ユーザーが質問に対する答えをすぐ手に入れられるようなシステムのテストを繰り返してきました。つまりユーザーの質問に最も近い回答を、より速く最適な形で提供するためシステムの改良を重ねているのです。
Googleはコンテンツを評価するための基準も公表しています。

  • ・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか
  • ・コンテンツは特定のトピックに対して包括的または完全な説明を充分に提供しているか
  • ・コンテンツはあたりまえのことだけでなく洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか
  • ・コンテンツが他のソースから得られたものである場合、単なるコピーや書き換えでなく、付加価値とオリジナリティを充分に提供しているか
  • ・見出しやページタイトルは、内容を説明する有用なものになっているか
  • ・見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張したり、読者に強いショックや不快感を与えたりするものでないか
  • ・自らブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか
  • ・コンテンツは、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか

このようなGoogleの基準を考えると、検索上位に表示されるためには次の点に気をつけるべきでしょう。第一に、記事を多く制作すれば上位に表示されるわけではないということ。第二に、入念に良質なコンテンツを制作したほうが効果的だということ。第三に、オウンドメディアを運営する場合は一つの記事あたり文字数は最低でも1,000文字以上は必要だということです。

Googleのアルゴリズムの傾向としてユーザーの求めている情報がしっかり提供できているか、上位に表示できるかどうかが大きな要素になっており、少ない文字数ではユーザーにとって納得のいく情報量が提供できなくなっているのです。

オウンドメディアを運営中である、或いはこれからオウンドメディアを行う予定の場合に悩ましいのは、SEO対策で効果を出すために一つの記事あたり何文字くらいが必要なのかということです。SEOの観点から言うと、文字数の多さとSEO評価に絶対的な関連はありません。

Googleが検索結果に表示する順位を決定する様々なアルゴリズムの中に、文字数の大小を評価するアルゴリズムは存在しないことが分かっています。しかし、強いて基準を言うならば、1000文字以上は書いた方がいいでしょう。記事のトップ5を見てみると濃い内容のものが多く、文字数も多くなっている傾向があります。ユーザーは知りたい情報を求めてやってきているのに情報が足りていなければ訪れた人の気持ちは満たされません。

メディアの記事数や更新頻度も大切です。
オウンドメディアとして効果が出るまでに必要な記事数は60本や100本と言われています。まずは100記事を目標にスピード感をもって作成しましょう。
投稿頻度ですが、
・立ち上げ時には週2〜3記事を追加
・アクセス数が伸びてきたら週1〜2記事を追加
・目標達成後には週0〜1記事を追加という速度が一つの目安となります。
これらを踏まえるとユーザーを呼びこむコンテンツを制作するための手順は、以下に要約されます。

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オウンドメディアSEO対策5つのポイント
  • 1.検索ボリュームを調査する
  • 2.競合記事を読んで、その内容や「見出し」を精査する
  • 3.検索ユーザーの悩みから逆算して、必要なオリジナル情報を肉づけする(E-E-A-T対策)
  • 4.文字数ではなく良質な記事の制作と週1以上の投稿頻度を目指す
  • 5.記事公開後にPV数や検索順位が伸び悩んだ場合は、誰が読む記事なのか、読者が求めている情報は何か、いつ読んで欲しいのかなどの細かなペルソナを改めて設定し、執筆する

オウンドメディア、コンテンツマーケティングを実施、またはこれから始める人にとって記事のライティングは重要な作業の一つです。前述したGoogleの挙げるE-E-A-Tの4つの項目「経験・体験」「専門性」「権威性」「信頼性」を盛り込んだ内容となるように、情報の質と量、伝え方や図表などの見せ方まで考えて、読者にとってわかりやすく興味を持って読める記事を書いていきたいものです。

検索エンジンを前にする読者の悩みや課題は一体何なのか、読者はどんなことに関心を持ち、どのような行動をとっているのか、そして他にはどんなコンテンツを読んでいるのかなど、ターゲットについての十分なリサーチを重ねた上で執筆を始めましょう。

読者のニーズを満たす質の高い内容でありつつ、ある程度まとまったボリュームの文字数が掲載されていなければ評価対象にすらならないというSEOの現実を前に、質と文字数の両方を満たしたコンテンツづくりへの追求こそが、魅力あるオウンドメディアを生み出すのです。

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トガル株式会社 / コミュニケーションデザイナー
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トガル株式会社 / コミュニケーションデザイナー
クリエイティブとテクノロジーを組み合わせたコミュニケーションの全体設計、クリエイティブディレクション・データ分析までを手がける。
シンプルでエッジの効いたデザイン・コミュニケーションを得意とする

企画・構成・編集:小嶋/執筆:菅原

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