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インプット×アウトプット×自分の軸で価値あるアイデアを生む

2026.10.22
SHEARE

企画立案やクリエイティブの発端となるアイデア。
それは、偶然のひらめきから生まれるものではありません。
経験を通して得た知識・情報など、さまざまな要素の蓄積が
アイデアの源泉になります。いわゆる「引き出し」です。
大切なのは、その作り方と使い方。

普段の生活の中で何気なく目にするものから
気になる表現や素材を集め、ストックしている人も多いと思います。

しかし、漫然と収集するだけでは「アイデア」にはなりません。
素材を適切に分類・保管し、なぜそれをピックアップしたのか分析。
そして、実際にアイデアとして活用してみる。

そうした「インプット」と「アウトプット」の
トレーニングを繰り返すことで、アイデアの素が育ちます。

そこに、ブランドらしさや自分の価値観を掛け合わせれば、
オリジナルで強い企画やデザインを生み出せるはず。

今回は、質の高いストックづくりとその活用について、
デザイナーの吉田が自身の経験を踏まえてお話しします。

この記事は、名古屋でコミュニケーションデザインを行っているトガルがお伝えします。

例えば「今日は赤い色を意識する」と決めると、自然と赤い看板や広告などが目に飛び込んでくるようになります。心理学で使われる「カラーバス効果」です。日頃から「センスのいいデザイン」「10代のユーザーに刺さる表現」などアンテナを設定しておくと、求める情報・素材がいつの間にか集まってきます。それを、関わっているクライアントや案件に結びつけると、新たなアイデアが生まれるはずです。

情報収集にSNSを活用する場合、例えば「グラフィックデザイン」をテーマにするなど、普段づかいのものとは別に専用アカウントを持つと効率的です。つねにデザインに特化した最新情報がタイムラインに流れるほか、検索やフォローによって好きなテイストの傾向が明確になることで、自身の感覚や価値観も確立できると思います。

街やネットにあふれる情報から気になったものをとにかく雑多に集めても、アイデアの源の質は高まりません。「世の中で評価されているか」「一瞬で惹かれる魅力があるか」など、ある程度の基準を設定し、取捨選択してストック。画像ならジャンル別に分類してフォルダごとに保存し、あとで見返しやすいようにしておきましょう。定期的に見直して、古いもの、トレンドから外れたものなどは削除するなど、ストックの整理・更新も不可欠です。その作業をすることで、自身の感覚もアップデートできると思います。

「世の中で評価されているか」
 優れたデザイナーの作品、世界的な流行、話題を集めたクリエイティブ など

「一瞬で惹かれる魅力があるか」
 新しいクリエイティブ手法、キャッチーな表現 など

情報収集のフィールドを“リアル”に広げていくことも大切です。気になる美術展に足を運んだり、街を歩いてデザイン性の高い建築物を目にしたり、人気の店舗でロゴやインテリアを観察したり。質の高いクリエイティブに触れられる多様な現場に積極的に出かけて刺激を受け、自身のセンスを磨いていきましょう。素材の質感や立体感など、実物に触れることでわかることもあるはずです。

ex.飲食店の場合

・建物外観の配色
・店舗ロゴ
・店内空間・インテリア
・料理と食器の組み合わせ   など

蓄積したストックをうまく活用するには、アウトプットのトレーニングが欠かせません。自分がなぜ、その表現や素材に惹かれたのか。なぜ世の中で評価されているのか。その理由を分析し、言語化するようにしましょう。ノートに書き出してまとめてみると、企画意図や表現の優位性などが明確になって、記憶に残りやすいはずです。言語化することにより、求められるデザインの傾向や流行の文脈を捉える力も養われていくと思います。トレンドに敏感な友人などと情報共有するのもおすすめです。自分のストックに対する相手の反応から、情報の質や自身の感性を見直すこともできます。

ストックした理由をメモする

・インテリアデザインに惹かれた
・食器のセンスがいい
・看板のロゴデザインがかわいい  など

ストックした素材を活用して企画立案やデザインを実際に試してみる。そんな「自主制作」に取り組んでみましょう。例えば、好きな商品の広告ビジュアル、毎月のカレンダーなど、課題を決めて実際に作ってみると、ストックの引き出し方、アイデアの生み出し方が体感的にわかると思います。作品はSNSにアップするなど、第三者の目に触れる機会を作りましょう。反応を見て、響く企画や表現の傾向を分析するのです。また、実際の業務においても、自分のストックをもとに立案したアイデアを社内会議でどんどん提案してフィードバックをもらうなど、トレーニングの機会を増やしていきましょう。

ストックした情報は、あくまでヒント。同じ素材でも、ブランド、ターゲット、媒体などによって使い方は変わります。そのまま引用するのではなく、企画・表現を分解して意図や手法を考察・理解し、実際の案件にマッチするものに組み替える作業が不可欠です。

課題:業務用商品を一般販売向けに
ターゲット:若い世代やファミリー
ストック活用:「歴史」「伝統」「地元」などをイメージさせる素材
→レトロデザインを参考に、若い世代にも刺さる配色・レイアウトを検討

インプットとアウトプットの訓練 5つのポイント
  • 意識して情報収集のアンテナを立てる
  • ストックの質を高める
  • 取捨選択の基準を決める
  • 自身の価値観を軸に持つ
  • 小さなトライを積み重ねる

アイデアのもとになる情報・素材を収集するインプット、それを適切に引き出して企画立案やクリエイティブに活用するアウトプット。それぞれの質を上げることで、アイデアの質も高まります。そこに自身の価値観や好きなものを掛け合わせると、強いオリジナリティが生まれるはず。デザイナーだけでなく、案件に関わるすべての人がこのスキルを高めていくと、より良い仕事につながると思います。

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よっしー
トガル株式会社 デザイナー
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ありきたりじゃない、その人らしい答えを。

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誰にでも当てはまる答えではなく、その人、その企業、その場所ならではの魅力が伝わるものをつくっていきたい。

企画・構成・編集:よっしー/執筆:稲葉

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