Z世代のリアルを可視化するトガルの「Z世代リアル調査」
今回は「Z世代のInstagram公式アカウントフォローに関する調査」を実施しました。
SNSで情報収集を行うZ世代に訴求するには、SNSを利用したアプローチは欠かせません。彼らは、インスタグラム公式アカウントに対してどのような反応を示しているのでしょうか？
Z世代のリアルをご覧ください。
この記事は、名古屋でZ世代向け調査・SNSマーケティングを行っているトガルがお伝えします。

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【調査方法】
①インターネット調査
調査期間：2023年11月
調査パネル：外部調査会社のアンケートパネルを使用
居住地：愛知県
性別：男女
年齢：18～22歳
回答者数：100名（男性50名/女性50名）
※上記はスクリーニング後の本調査の人数となります。
※回答率(％)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100％とはならない場合があります。
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レポートの著作権はトガル株式会社に帰属します。
ご使用の際は、出典：トガル株式会社 である旨を明記ください。

01
Z世代の公式アカウントフォロー数は「0個〜5個」が6割以上とかなり少ない

Q1　あなたは公式アカウントをいくつフォローしていますか？

Z 世代がインスタグラムの公式アカウントをフォローしている数は、「0個」23.3％、「1~5個」43.7%、「5~10個」13.6%、「10個以上」19.4%という結果になりました。Z世代の約1/4は一つもインスタグラム公式アカウントをフォローしていないようです。

02
Z世代が公式アカウントをフォローする理由は、「情報やクーポンなどの実益」と「自己充足」のため

Q2　あなたが公式アカウントをフォローする理由は？

インスタグラム公式アカウントをフォローする理由として最も多かったのは、「最新の情報を得るため」でした。その他にも、「専門的な知識やコンテンツにアクセスするため」「クーポンや商品のプレゼントがあるため」など、情報やお得なプレゼントを取得することを目的としている人が多いことがわかります。その一方で、「アカウントの雰囲気やビジュアルを気に入っているため」や「セルフブランディングのため」といった、自己充足を目的とする回答も見受けられました。

03
ただ積極的に発信すればいいというわけではない…Z世代の約1/4が公式アカウントをフォローしない理由とは

Q3　あなたが公式アカウントをフォローしない場合、その理由は？

Q２でインスタグラム公式アカウントをフォローする理由として６割以上が「最新情報の取得」と回答しました。彼らは多くの情報を求めていると解釈しそうになる結果です。しかし、インスタグラム公式アカウントをフォローしない理由として「投稿が頻繁でわずらわしい」という回答が29.1%を占めていたことから、単純に情報の量が多ければいいというわけではないようです。

また、「フォロー欄を知人のみにしておきたい」という回答もあり、インスタグラム公式アカウントだという時点でフォローを拒むZ世代がいることもわかりました。

Q4　公式アカウントの投稿はどのような頻度を望みますか？

Z世代がインスタグラム公式アカウントに望んでいる投稿頻度として、過半数が「週に2,3回」と回答しました。「1日に2,3回」、「月に2,3回」という回答もそれぞれ2割程度得られ、許容できる投稿頻度には個人差があるようです。

04
Z世代がフォローしたくなるアカウントにするためには、世界観と限定的なコミュニケーションが鍵となる

Q5　あなたが公式アカウントをフォローする時、何を基準にしますか？

インスタグラム公式アカウントをフォローする時の基準として、「情報の充実性」と回答したZ世代は７割以上。そして、「アカウントの雰囲気やビジュアル」と答えたZ世代が14.6%でした。内容の質が求められるのはもちろん、見た目の質も重要視されていることが明らかになりました。

Q6　公式アカウントが提供する価値について最も重要だと考えるのは？

 「インスタグラム公式アカウントが提供する価値として最も重要だと考えるのは？」という質問に対しては、「情報の有益性」という回答は半数以上にのぼりました。Q5と同様に、情報の質が求められていることがわかります。

また、「クーポンや商品などのプレゼントの返報性」と22.3%が回答し、実益を求めているZ世代が見られました。その一方で、20.4%が「エンターテイメント性」と回答しており、直接的な利益ではなく、「自身が楽しめること」を重要な価値だと感じているZ世代も一定数存在しています。

Q7　公式アカウントとのコミュニケーションについてどの程度のレベルを望みますか？

「インスタグラム公式アカウントとのコミュニケーションを望まない」という回答は53.4%にのぼりました。SNS運用においては「双方向のコミュニケーションが重要」と考えられることが多いですが、無意味に積極的なコミュニケーションをとることは逆効果になりかねないようです。
「不定期なリプライやいいね」（23.3%）、「非常に限られたコミュニケーション」（9.7%）という回答から、コミュニケーションを取るのであれば、限定的で狭い範囲で行うことが効果的だと言えるでしょう

05
Z世代は役に立つ公式アカウントを最大限に活用しようとしている

Q8　最近フォローした公式アカウントはどんな系統ですか？

最近フォローしたインスタグラム公式アカウントを尋ねたところ、「グルメ系アカウント」(31.1%)、「ファッション系アカウント」(26.2%)、「旅行・観光系アカウント」(19.4%)、「美容・健康系アカウント」(17.5%)が上位を占めました。Z世代には、生活に身近なジャンルのアカウントが好まれているようです。

Q9　公式アカウントをフォローする1番のきっかけとなるのは？

インスタグラム公式アカウントをフォローする1番のきっかけとしては、「検索タブから検索して」(32%)、「おすすめ欄に出てきたから」(29.1%)、「ストーリーズの広告等で流れてきたから」(24.3%)という回答がほぼ同程度の割合で上位結果として得られました。自主的に検索する以外にも、偶然流れてきたアカウントをフォローする機会が多いことがわかります。

Q10　公式アカウントの投稿で1番役に立つのは？

そして、インスタグラム公式アカウントの投稿で1番役に立つものとして「ストーリーズ投稿」(49.5%)、「フィード投稿」(41.7%)との回答が得られ、Z世代はストーリーズ投稿とフィード投稿のどちらにも見るメリットを感じているようです。

まとめ：Z世代は、自分の価値観に合うかどうかを見極めて取捨選択しながら公式アカウントと向き合っている

Z世代は頻繁にインスタグラムを利用する中で、アカウントを見極める審美眼を養ってきました。自分に合った情報を求めてはいるものの、その量が多すぎるとわずらわしく感じられてしまうなど、Z世代は独自の感覚を持って公式アカウントを取捨選択しています。
インスタグラム公式アカウントを進んでフォローしないZ世代も存在する一方で、自分の役に立つと判断したりときめきを感じたりする公式アカウントはZ世代に好まれる傾向があり、運用方法次第ではZ世代から大きな支持を得られるでしょう。
Z世代の価値観を理解し、彼らのInstagram利用実態に合わせたインスタグラム公式アカウントを運用していくことが大切です。

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ぽん

企画編集担当

ぽん

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メディアリサーチとライティングでSNSの新たな可能性を生み出す。
Z世代の視点を取り入れ、メディアの新たな繋がりを創出する。

企画・構成・編集：ぽん／執筆：みーちゃん