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【Z世代のリアル調査】就職活動における “Instagram活用のリアル” に関する調査

2025.10.07
SHEARE

Z世代のリアルを可視化するトガルの「Z世代のリアル調査」
今回は、Z世代の「就職活動におけるInstagram活用」に関する調査を実施しました。
現在の就職活動では、企業の情報をSNSを活用して収集する学生は少なくありません。
企業の存在を広く認知してもらうために、写真や動画を用いて視覚的に企業の雰囲気や想いを伝えられることが、SNSを活用するメリットといえます。
Z世代はSNSをどのように活用し、どんな内容を参考にしているのでしょうか。今回は「Instagram」に特化した内容で、Z世代の就職活動のリアルを調査します。
東京・愛知・大阪に住む男女を対象にした定量調査を実施し、Z世代のSNSを活用した就職活動について調査しました。
この記事は、名古屋でZ世代向け調査・SNS採用マーケティングを行っているトガルがお伝えします。

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【調査方法】
インターネット調査
調査期間:2025年8月
調査パネル:外部調査会社のアンケートパネルを使用
居住地:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
性別:男女
年齢:21〜23歳の学生
回答者数:101名
※上記はスクリーニング後の本調査の人数となります。
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。
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レポートの著作権はトガル株式会社に帰属します。
ご使用の際は、出典:トガル株式会社 である旨を明記ください。

01
インスタグラムを活用するZ世代のリアル

Q1  就職活動でインスタグラムをどのように利用していますか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

「就職活動でインスタグラムをどのように活用していますか」という質問に対して、約半数が就職活動でインスタグラムは使わないという意向を示しました。一方インスタグラムを就職活動で利用する人の意見としては、「知らない企業を広く探す」(17.8%)、「興味のある企業について深く調べる」(16.8%)が上位となりました。この結果から、Z世代は就職活動でインスタグラムを利用することは少ないものの、利用する場合には、ナビサイトやホームページだけでは得られない情報収集をインスタグラムを通して行なっているということがわかりました。

Q2 インスタグラムでどんな就活コンテンツを見ていますか、見たいですか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

インスタグラムでZ世代は、就職活動に関わるどんなコンテンツに関心があるのかを尋ねると、就職活動に関するコンテンツを見たくないという意見が約半数という結果になりました。その一方で見ている・見たい情報は、「社員の働いている姿や職場環境」(29.7%)、「採用に役立つ情報(インターンシップ情報など)」(21.8%)が挙げられました。Z世代はSNSでしか見られない、リアルな職場の様子や、就職活動に役立つ情報を企業のインスタグラム投稿に期待しているということがわかりました。

Q3 インスタグラムで企業アカウントをどのように見ていますか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

Z世代はインスタグラムで企業アカウントをどのように見ているか尋ねたところ、企業アカウントをあまり見ない人が約半数という結果になりました。Z世代の中では、インスタグラムで就職活動の情報を目にすることを望んでいない人が半数、活用する人が半数ということがわかります。
一方で、企業アカウントを見ている就活生の中では「フォローしないで、必要な時にに検索して閲覧している」(20.8%)が最多の結果となりました。その他、「企業調べで閲覧するが、その後企業アカウントを見返すことはない」(11.9%)、「フォローしないで、見返したい投稿を保存して閲覧している」(7.9%)、「フォローして新規投稿を確認している」(5.9%)でした。

Q4 インスタグラムで企業の公式アカウントをフォローしていますか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

Z世代の学生に、インスタグラムで企業の公式アカウントをフォローしているか尋ねたところ、78.2%がフォローしていないという結果になりました。その他、「エントリーに関係なく興味のある企業をフォローしている」(9.9%)、「エントリーした企業をフォローしている」(7.9%)、「選考に進んだ企業のみフォローしている」(4.0%)でした。Z世代の学生は、企業の公式アカウントをフォローすることに対して、ハードルが高いと感じていることがわかります。フォローはせずに閲覧する場合にはどのような内容を見ているのか、またフォローしてもらうにはどんなコンテンツが魅力的に映るのか、Z世代のリアルを知り、意識していくことが大切です。

Q5 インスタグラムで企業の公式アカウントをいくつフォローしていますか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

インスタグラムでの企業の公式アカウントフォロー数について、企業アカウントを1つもフォローしていない人が79.2%と約8割を占める結果となりました。
企業アカウントをフォローしている人についても、フォローしているアカウント数は「1〜3」(14.9%)がほとんどであり、4つ以上の複数アカウントをフォローして企業の情報を閲覧している人はとても少ないということがわかりました。

02
Z世代へ採用情報を届ける「ヒント」

Q6 インスタグラムで企業アカウントをどのタイミングでフォローしましたか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

就職活動を進める流れの中で、企業のインスタグラムをどのタイミングでフォローしたかを尋ねると、「フォローしたことがない」が最多の結果となり、72.3%を占めています。
その他、「インスタグラムを用いて企業調べをしたとき」」(10.9%)、ナビサイトや学校の紹介などで企業を知ったとき」( 10.9%)、「エントリーを決めたとき」(6.9%)が上位の結果となりました。Z世代の学生は、企業調べをしたときや直接紹介をされたときにフォローしていることが多いため、企業アカウントを運営する際には、そのタイミングを逃さず、就活生が見たいと思うコンテンツを継続的に投稿していることが重要だといえます。

Q7 インスタグラムで就職活動専用のアカウントを作成したことがありますか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

「インスタグラムで就職活動専用のアカウントを作成したことがありますか」と尋ねると、「作成したことがある」と答えた人は6.9%でした。Z世代の就活生のうち、就職活動の際にインスタグラムの専用アカウントを作成する人はかなり少数であり、ほとんどの人は企業情報を閲覧する場合に、既存のアカウントを使用しているということがわかりました。

Q8 インスタグラム以外のSNSで、情報収集のために就職活動専用のアカウントを作成したことがありますか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

次に、「インスタグラム以外のSNSで、情報収集のために就職活動専用のアカウントを作成したことがありますか」と尋ねると、「作成したことがない」と答えた人が76.2%と多数である一方で、「X」と回答した人が15.8%であり、インスタグラムを超える結果となりました。

03
企業アカウントに対するZ世代の「本音」

Q9 インスタグラムで企業アカウントをフォローする理由はなんですか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

企業アカウントに対するZ世代の「本音」として、就職活動の一環としてインスタグラムで企業アカウントをフォローする人は少ないものの、フォローするという人の中にはこのような意見が上位に挙げられました。「最新の情報を収集したいから」(10.9%)、「コンテンツ自体が面白いから」(7.9%)、「採用に役立つ情報があるから」(7.9%)、「インスタグラムにしかない情報が載っているから」(6.9%)でした。Z世代の学生は、他のサイトやSNSでは得られないインスタグラムならではの情報を魅力的に感じていて、「フォローしたくなる企業アカウント」になるためには、採用に役立つ実用的な情報の発信や、最新の内容を継続的に発信しているということが重要だといえます。

Q10 インスタグラムで企業アカウントをフォローしない理由はなんですか?

出所:トガル株式会社「Instagramを用いた就職活動の“リアル”に関する調査」

ここまで、Z世代の就活生にとって企業アカウントフォローはハードルの高い行為だということがわかりました。インスタグラムで企業アカウントをフォローしないのはどのような理由なのかを尋ねると、「日常で使用するSNSで、頻繁に企業情報を目にすることが嫌だから」(41.6%)が4割以上を占める結果となりました。Z世代の学生は、プライベートで楽しむSNSのコンテンツの中に就活の情報が混在することを嫌う傾向があるようです。
その他上位の結果として、「フォローするほどまだ志望動機が高まっていないから」(19.8%)、「Webサイトなどで十分情報収集することができるから」(19.8%)、「都度アカウントを検索すれば、十分情報収集することができるから」(18.8%)、「企業や友人に、企業アカウントをフォローしていることを知られたくないから」(18.8%)がほぼ同率の結果となりました。学生にとって企業アカウントフォローへのハードルは高いですが、企業研究のために投稿されているコンテンツを参考にしている学生は多くいると考えられます。魅力的なコンテンツの投稿を続けることは、学生の志望動機を高めるきっかけにもなり、アカウントフォローへのハードルを下げる手助けになるといえます。

Q11 就職活動でインスタグラムを活用する際に、企業に求めることはなんですか?(見たい投稿内容やしてほしい対応など)

就職活動でインスタグラムを活用する際に企業に求めることは何か、自由記述の質問を行ったところ、詳しい仕事内容、社内の雰囲気や社風を知りたいという声が多く上がりました。実際に就職して働く際のイメージができることがZ世代の就活生には重要であると考えられます。また、福利厚生や企業が求める人材像、面接で重要視しているポイントなどの情報を知りたいという声もありました。
その他、アンケートで集まったZ世代が見たいコンテンツのアイデアを紹介します。
・社員の仕事密着で実際の仕事をイメージしたい
・社内見学など体験の機会があれば知りたい など
SNSだからこそ親しみを持ちやすい投稿への期待も挙げられました。
一方で、社員の顔や個人情報を掲載した広報はイメージが悪いという意見も挙げられたため、投稿内容や編集は慎重に精査する必要があります。


まとめ:学生が企業アカウントを訪れたタイミングを逃さない

今回は、就職活動における “Instagram活用のリアル”について調査を行いました。Z世代の就活生は、企業アカウントのフォローにハードルの高さを感じている一方で、企業研究のための情報収集として、企業の投稿をチェックしているということがわかりました。フォロワーを増やすためには、学生が企業アカウントを訪れたタイミングを逃さない工夫をすることが重要です。投稿されているコンテンツの充実、継続的な最新情報の発信があること、投稿内容がZ世代が期待する内容であること、これらを意識することが鍵となります。さらに、Z世代にとってInstagramはパーソナルな空間であり、企業がその世界観や利用感覚に自然に溶け込むことが求められます。

就職活動の情報発信でインスタグラムを用いることで、写真や動画を通してよりリアルな情報を学生に届けることができます。1つの投稿や、ちょっとしたきっかけで、就職活動をする学生の興味を惹き、「エントリーしてみようかな」と印象に残る企業へと変化します。インスタグラムを有効に活用して、Z 世代に届く情報発信を行いましょう。

レポートの著作権はトガル株式会社に帰属します。
ご使用の際は、出典:トガル株式会社 である旨を明記ください。

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しん
トガル株式会社 企画編集担当(長期インターン生)
しん
トガル株式会社 企画編集担当(長期インターン生)
大学で情報デザインと海外異文化について勉強中。
多様な人々、多様な生き方に寄り添ったメディアを発信。
グローバルな視点を取り入れ、コミュニティのさらなる広がりを創出する。

企画・構成・編集:しん/執筆:しん

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