Z世代のリアルを可視化するトガルの「Z世代リアル調査」
今回は「Z世代が就職活動で重要視するポイント」について調査を実施しました。
近年、就職活動において、若者が求める「就職」のあり方が変化しています。就活生の最新の価値観を知り、企業と就活生の希望がよりマッチする採用活動を目指しましょう。
企業選びで重要視することやZ世代が求めている就職条件などの調査を通じて、Z世代の就職活動の実態を明らかにします。
東京・愛知・大阪に住む男女を対象にした定量調査を実施し、Z世代のSNSを活用した就職活動について調査しました。
この記事は、名古屋でZ世代向け調査・SNS採用マーケティングを行っているトガルがお伝えします。

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【調査方法】
インターネット調査
調査期間：2025年8月
調査パネル：外部調査会社のアンケートパネルを使用
居住地：東京・愛知・大阪
性別：男女
年齢：21〜23歳の学生
回答者数：94名
※上記はスクリーニング後の本調査の人数となります。
※回答率(％)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100％とはならない場合があります。
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レポートの著作権はトガル株式会社に帰属します。
ご使用の際は、出典：トガル株式会社 である旨を明記ください。

01
Z世代が「企業選び」で重要視していること

Q1. エントリーする企業を選ぶ際に、特に重要視するポイントは何ですか？

Z世代にエントリーする企業を選ぶ際の重要視するポイントを尋ねたところ、多い回答として「給料」が36.2%、「仕事内容」が33.0%、「福利厚生」と「勤務地」が26.6%でした。自身の生活を経済的に安定させることと、自分に合った仕事内容での働きやすさを重要視していることがわかります。また、福利厚生の制度の充実や通勤しやすさなど、勤務する場合の生活をリアルに想像し、その職場で働くことが現実的であるかどうかを精査していることが考えられます。Z世代の就活生は、給料や勤務制度について調べて比較し、エントリーする企業を選択しているのです。

Q2. 企業を選ぶ際、仕事内容について重要視するポイントは何でしょうか？

志望する企業を選ぶ際に、どのような仕事内容を重要視するか尋ねたところ、最も多かった回答は「学んできたことや自分のスキルとの合致」（37.2%）でした。また、「成長環境があり、スキルアップを見込めること」（26.6%）が第2位に続き、Z世代の就活生は、自身が身につけた知識や経験、スキルを仕事に活かし、自身の可能性を伸ばしていきたいと考えている人が多いということが明らかになりました。 その他第3位は、「趣味や好きなことを仕事にできること」（24.5%）であり、より興味のある仕事内容の企業で活躍することで、仕事への意欲を高く維持し、人生の内の大きな割合を占める「仕事時間」を充実させようと考えるZ世代が多いのではないかと考えられます。

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Z世代が大切にする“働く条件”

Q3. 企業の知名度はどの程度を希望しますか？

「企業の知名度はどの程度を希望しますか？」という質問では、「一般的ではないが業界内では知名度が高い企業」（41.5%）と「知名度は気にしない」（40.4%）がそれぞれ約4割という結果となり、企業の知名度は比較的高い方が好ましいですが、Z世代の就職活動において、「知名度」の重要度は高くないということがわかりました。

しかし企業の知名度が高いことは、就活生の信用・信頼を得られやすくするために有効です。Z世代の元へ採用情報が届きやすくなり、エントリーするための心理的ハードルを低くすることができると考えられます。

Q4.初任給について、企業の提示する金額はいくら以上からエントリー候補になりますか？

企業の提示する初任給について、Z世代がエントリー候補にする金額を尋ねたところ、最も多かった回答は、「22〜24万円程度」（36.2%）で、Z世代の3分の1以上が希望する金額であることがわかりました。日本の経済状況の変化に伴い、若者が希望する初任給の金額は今後上昇していくことが考えられます。一番低い金額の選択肢である「〜18万円程度」が0%という結果である一方で、初任給の金額に「こだわりはない」（14.9%）というZ世代は一定数存在しているということがわかりました。
その他には、「19〜21万円程度」（20.2%）、「25〜27万円程度」（19.1%）、「28万円以上」（9.6%）、という結果になりました。

Q5. 福利厚生について、特に重要視する内容は何ですか？     

「福利厚生について、特に重要視する内容は何ですか？」という質問に対し、「交通費全額支給」（33.0%）や「住宅手当・家賃補助」（31.9%）、「有給休暇の取りやすさ」（27.7%）という回答が上位を占めました。日々生活する中での経済的安心や仕事と休暇時間の両立を重要視しているということがわかりました。企業が提示する福利厚生の制度は、Z世代の就職活動において「企業選び」に欠かせないポイントです。

Q6. 勤務地について、希望する場所はどこですか？

Z世代が希望する勤務地について尋ねたところ、「自宅から通える範囲での勤務」（46.8%）という回答が最も多い結果となりました。続く意見として「首都圏に勤務」（17.0%）、「地方都市に勤務」（10.6%）と、比較的人口の多い地域へエリアを絞って企業選びをしているということがわかりました。

03
Z世代に魅力的な、プライベートも充実させる働き方

Q7. 社風について、好ましいと思うものは何ですか？

Z世代は企業のどのような社風を魅力に感じているのかを尋ねたところ、「安定志向で落ち着いた雰囲気」（43.6%）と「プライベートを大切にする働き方」（39.4%）が上位の結果となりました。次に多い回答は「社員同士のコミュニケーションが活発で仲が良い雰囲気」（26.6%）でした。心理的な余裕を持って働くことで、仕事内でのコミュニケーションを円滑にし、仕事だけでなくプライベートの生活も充実させられる働き方が魅力的であるということがわかりました。

Q8. 休暇休日について、魅力的に感じる制度は何ですか？

休暇休日の制度として魅力的であるものを訪ねると、「完全週休二日制（土日休み）」（40.4%）が大半を占め、次に「年間休日120日以上」（28.7%）が魅力的であるという結果になりました。日常的な日々の休暇時間を大切に、仕事と休暇の安定したバランスを取りたいという傾向があることがわかります。

Q9. ワークライフバランスについて、どのように考えていますか？

Z世代の就活生に、ワークライフバランスについて訪ねると、「仕事もプライベートも両立したい（バランス重視）」（39.4%）と「休みが多い方が好ましい（生活重視）」（36.2%）が上位を占める結果となりました。仕事や収入を重視する人は比較的少数であることがわかります。仕事での経験を重ねるにともなって、プライベートの充実も目指していける働き方が魅力的だということがわかりました。

04
就職活動において、企業に求める情報発信

Q10. 就職活動で、より知りたいと感じる情報とは？

就職活動をする際に、もっと知りたかったと感じることはありますか？と訪ねると、社内の雰囲気や、働いている方の体験談など、リアルな仕事現場を知りたいという意見がありました。また、実際の残業時間や配属先の決定方法、職種ごとの具体的な働くスケジュールなど、実際に働く際のイメージをし、働きながらどのような生活を送ることになるかを想定したいという人も多いようです。

まとめ

今回の調査から、Z世代は就職活動で企業を選ぶ際に、働いている自分の姿をリアルに想像し、自身に適した生活スタイルを送るために、仕事とプライベートのバランスを重要視して考えているということがわかりました。

就活生が希望する企業のあり方が日々変化する中で、Z世代の特徴を正しく認識し、企業が求める人材像との適切なマッチングができるよう、制度の調整や正確な情報発信が求められます。

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しん

トガル株式会社　企画編集担当（長期インターン生）

しん

トガル株式会社　企画編集担当（長期インターン生）

大学で情報デザインと海外異文化について勉強中。
多様な人々、多様な生き方に寄り添ったメディアを発信。
グローバルな視点を取り入れ、コミュニティのさらなる広がりを創出する。

企画・構成・編集：しん／執筆：しん