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名古屋駅地区周辺の定点観測調査を行う、トガルの「名古屋駅定点観測調査」
本調査は2年目を迎え、今回も「名古屋駅東西南北地区のイメージ調査2025年版」を実施しました。 2034年以降に開業が予定されているリニア中央新幹線の開業によって大きな転機を迎えようとしている名古屋駅周辺地区ですが、東西南北それぞれの地区が持つイメージは地区によって大きく異なり、地区の特色に合わせた再開発等も進んでいます。こうした中、主要駅である名古屋駅を取り巻く各地区は、どのような印象を持たれ、そのイメージはどのように変化していくのでしょうか。
今回は、愛知県在住の男女を対象にした定点調査を実施し、名古屋駅東西南北地区のイメージに関するアンケートを通じて、各地区が持つイメージを調査していきます。
この記事は、名古屋で定点調査・広告マーケティングを行なっているトガルがお伝えします。
2024年版調査はこちらからご覧ください
名古屋駅 東西南北地区のイメージ調査2024年版 >
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【調査方法】
①インターネット調査
調査期間:2025年7月
調査パネル:外部調査会社のアンケートパネルを使用
居住地:愛知
性別:男女
年齢:20〜69歳
回答者数:102名(男性51名/女性51名)
※上記はスクリーニング後の本調査の人数となります。
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。
※表現の使い分けについてやや増加/減少:約3〜5%程度増加/減少 約5〜10%程度、大幅に増加/減少10%以上
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レポートの著作権はトガル株式会社に帰属します。
ご使用の際は、出典:トガル株式会社 である旨を明記ください。

名古屋駅周辺の各地区に対する印象について調査を実施しました。
昨年と比べて肯定的な意見が増加しており、中でも南地区と北地区の印象が大きく向上しています。
東側地区では、「どちらでもない」と回答した人が41.0%、「良い」と回答した人が38.1%を占め、名古屋駅の玄関口である東側地区に対しては、概ね肯定的なイメージを抱いている方が多いことが明らかとなりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した人が43.7%から41.0%とやや減少、「良い」と回答した人が32.0%から38.1%と増加しています。
西側地区の結果では、「どちらでもない」と回答した人が44.8%、「良い」と回答した人が22.9%となり、この2つの評価が半数以上を占めていますが、「悪い」と回答した人が15.2%に上るなど、他エリアに比べ、やや否定的なイメージに傾いた結果となりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した人が35.0%から44.8%と増加、「良い」と回答した人が19.4%から22.9%とやや増加、「悪い」と回答した人が22.3%から15.2%と減少しており全体的には肯定的なイメージが増加しました。
南側地区の結果では、「どちらでもない」と回答した方が42.9%で、「良い」と回答した方の割合が32.4%となり、概ね肯定的なイメージを持つ方が多い結果となりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した方が50.5%から42.9%と減少、「良い」と回答した方が17.5%から32.4%と大幅に増加、「分からない」と回答した方は22.3%から17.1%とやや減少し、認知度の低かった南側地区に肯定的なイメージを抱く方が増えたことが明らかとなりました。
北側地区の結果では、「どちらでもない」と回答した人が43.8%、「良い」と回答した人が34.3%となり、概ね良いイメージを抱く方が多い結果となりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した人が43.7%から43.8%とほぼ変わらず、「良い」と回答した人が24.3%から34.3%と大幅に増加し、「分からない」と回答した人が23.3%から13.3%と大幅に減少し、南地区同様、良いイメージを抱く方が増えたことが明らかとなりました。

名古屋駅周辺の各地区の将来像に関する希望を調査しました。
昨年と比べ、「若者や最先端の文化が集う先進的な街」が大幅に増加し、「子育てがしやすい街」も増えています。未来に向けた新しい風や変化を待ち望む声が広がっています。
東側地区では、第1位が「歩きたくなるウォーカブルな街」、「名古屋市内へのアクセスが良い」、3位が「若者や最先端の文化が集う先進的な街」となりました。
昨年と比べ、玄関口である東側地区が先進的な街への更なる発展をより願う声が多くなったことが明らかになりました。
西側地区では、第1位が「安全で暮らしやすい街」、第2位が「歩きたくなるウォーカブルな街」、第3位が「歴史・文化が豊かに息づく街」となりました。様々な個店が立ち並び、飲食街として栄える西側地区では、昨年より安全で暮らしやすい街となること歴史・文化を大切にすることを願う声が増えた結果となりました。
南側地区では、第1位が「歩きたくなるウォーカブルな街」、第2位が「名古屋市内へのアクセスが良い」、第3位が「若者や最先端の文化が集う先進的な街」となりました。昨年と同様、回遊性の高い街になることや中心街から比べて少し距離のある南側地区の市内へのアクセスを高める声が多く、南地区の発展を願う声が増えた結果となりました。
北側地区では、第1位が「歩きたくなるウォーカブルな街」、第2位が「安全で暮らしやすい街」、第3位が「名古屋市内へのアクセスが良い」という昨年と同様の結果となりました。市内へのアクセス経路となる東山線が通る北側地区では、名古屋市内や近隣都市へのアクセスを望む声は昨年と大きな変化はありません。一方で、近隣の大都市へのアクセスを求める声は減少傾向にあります。安全で暮らしやすい街になることを望む声が多く上がり、北側地区の地区的特徴が反映されました。

名古屋駅周辺の各地区を観光客にどの程度おすすめできるかを調査しました。
各エリアともにおすすめ度は上昇しており、中でも北側地区の伸びが最も大きく、全地区の中でトップとなっています。
東側地区では、「どちらともいえない」と回答した人が39.0%、「おすすめできる」と回答した人が31.4%という順に多く、多くの商業施設やビルが立ち並ぶ東側のおすすめ度は、概ね良い評価に偏っていることが明らかになりました。
昨年と比べると、「どちらともいえない」と回答した人が34.0%から39.0%とやや増加、「おすすめできる」と回答した人が26.2%から31.4%とやや増加しました。
西側地区の評価は、「どちらでもない」と回答した人が43.8%、「おすすめできる」と回答した人が21.9%となり、2つの評価で約半数を占めた一方で、「あまりおすすめできない」と回答した人も16.2%に上り、賛否両論が分かれるような形になりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した人が33.0%から43.8%と大幅に増加、「おすすめできる」と回答した人が18.4%から21.9%とやや増加し、「あまりおすすめできない」と回答した人は19.4%から16.2%とやや減少しました。
南側地区の評価は、「どちらでもない」と回答した人が38.1%、「おすすめできる」と回答した人が23.8%となり、合わせて全体の約6割を占め、概ね良い印象の評価に偏っていることが分かりました。一方で、評価を「分からない」と回答した人も21.0%おり、東西地区と比べ、知名度の差にやや開きがあるような結果となりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した人が48.5%から38.1%と大幅に減少、「おすすめできる」と回答した人が14.6%から23.8%と増加し、「分からない」と回答した人は19.4%から21.0%とほぼ変わりませんでした。
北側地区の評価は、「どちらでもない」と回答した人が40.0%、「おすすめできる」と回答した人が32.4%の順に多く、概ね良い印象を持たれている結果となりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した人が50.5%から40.0%と大幅に減少、「おすすめできる」と回答した人が18.4%から32.4%と大幅に増加し、北地区に対して良い印象を抱く方が大幅に増えたことが明らかになりました。

名古屋駅周辺の各地区のどのような場面で利用したいと考えるか調査しました。
「ショッピング」「ランチ・ディナー」「趣味・娯楽」での利用を望む声が増加しており、特に南地区と北地区での伸びが顕著です。
東側地区では、「ショッピング」(53.3%)、「ランチ・ディナー」(50.5%)が多く選択され、昨年と同様、商業施設や複合ビルが立ち並ぶ東側地区のイメージ通りの回答となりました。
また、西側地区も概ねの項目において、東側地区同様の評価を受けていますが、「ランチ・ディナー」(44.8%)の項目が「ショッピング」(41.0%)を上回っており、こちらも昨年と同様、飲食街として栄える西側地区の特徴が反映されたような結果となりました。また、「どのような場面でも利用したくない」の項目も他地区よりもやや高い結果となりました。
南側地区では、東西地区同様に「ランチ・ディナー」(42.9%)、「ショッピング」(41.9%)の項目が高いポイント数を獲得していますが、昨年に比べ「ショッピング」の項目は31.1%から41.9%と大幅に増加し、「イベント」の項目のポイント数が20.4%から15.2%と減少し、催し物が多くあるというイメージからショッピングに利用したい方が増えた結果となりました。
北側地区では、概ねの評価は他地区と同様の評価となりましたが、昨年と比べると、「ショッピング」「ランチ・ディナー」がやや増加、「交通・移動(通勤/通学)」のポイント数が20.4%から12.4%と減少し、東山線が通るアクセスの良さよりもショッピングや食事で利用したい人の割合が増えた結果となりました。

名古屋駅周辺の各地区の安全性・治安について調査しました。
全体的に各地区とも安全性・治安の評価が向上しています。特に西側地区・南側地区・北側地区で伸びが見られ、その中でも西側地区の改善が最も大きくなっています。
「どちらでもない」と回答した人が44.8%と最も多く、続いて、「良い」と回答した人が29.5%に上るなど、人通りが多いにも関わらず、安全性や治安については概ね良いと評価している人が多いことが明らかになりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した人が39.8%から44.8%とやや増加し、「良い」と回答した人が29.1%から29.5%とほぼ変わらない結果となりました。
西側地区では、「どちらでもない」、「良い」の評価の割合が比較的少なく、その分、「悪い」と回答した人が14.3%、「大変悪い」と回答した人が7.6%に上るなど、東側とは対照的な結果となり、否定的な意見にやや偏っていることが明らかとなりました。
しかし昨年に比べると、「悪い」・「大変悪い」と回答した人がやや減少、「良い」と回答した人が11.7%から23.8%と大幅に増加し、否定的な意見は減少傾向にあるようです。
南側地区では、「どちらでもない」が42.9%で最も多く、続いて、「良い」と回答した人が32.4%を占めるなど、東側同様、肯定的な評価を受けていることが分かりました。
昨年と比べると、「どちらでもない」が53.4%から42.9%と大幅に減少、「良い」と回答した人が17.5%から32.4%と大幅に増加しました。「分からない」と回答した人も20.4%から14.3%へ減少しており、認知が進むにつれて良い印象へと変化していることがうかがえます。
北側地区の評価は、南側地区とほぼ同様の結果となり、概ね良い評価を受けています。
昨年と比べると、「どちらでもない」と回答した人は51.5%から44.8%と減少、「良い」と回答した人が20.4%から35.2%と大幅に増加しました。「分からない」と回答した人も20.4%から11.4%へ減少しており、南地区同様、認知が進むにつれて良い印象へと変化していることがうかがえます。

名古屋駅周辺の各地区の利便性(交通の便・アクセス)について調査しました。
全体的に評価は向上しており、特に西側地区と北側地区で大きな伸びが見られます。
東側地区では、「良い」と回答した人が53.3%と半数以上を占め、昨年の44.7%よりも増加しており、メインロータリーが構える東側の都市圏ならではの交通アクセスの良さが評価されたような結果を示しています。
また、西側地区についても、東側地区にまでは及ばないも、昨年同様、アクセス面では概ね良い評価が多く見られました。特に今年は「良い」を回答した割合が大幅に増加(33%から43.8%)しており、交通の便の良さが評価されていることがうかがえます。
南側地区の評価については、昨年と比べてみると、「どちらでもない」と回答した人が35.0%から41.9%と増加、「良い」と回答した人が25.2%から30.5%と増加しており、昨年よりも良い評価を受けています。また、4地区の中で「悪い」と回答した人の割合が最も高く、こちらは昨年に続きやや否定的な評価を受けているようです。
北側地区の評価についても、昨年と比べてみると、「どちらでもない」と回答した人が38.1%から41.7%とやや増加、「良い」と回答した人が28.2%から36.2%と増加しており、良い評価が増えた結果となりました。昨年同様、交通アクセスの良さについては、比較的高く評価されているようです。

名古屋駅周辺の各地区を居住地として考えた場合の評価について調査しました。
全体的に評価は上昇しており、特に西側・南側・北側地区での伸びが大きく、居住エリアとしての評価向上が目立ちます。
東側地区については、「どちらでもない」と回答した人が41.9%、「良い」と回答した人が21.0%となりました。良い評価がなされる一方で「悪い」と回答した人も18.1%おり、賛否両論が分かれる結果となりました。
昨年と比べると、「良い」と回答した人が16.5%から21.0%とやや増加しました。「悪い」と回答する人も15.5%から18.1%と僅かではありますが増えており、こちらも賛否が分かれる結果となりました。
西側地区については、「どちらでもない」と回答した人が40.0%、「良い」と回答した人が22.9%となりました。一方で、「大変悪い」との回答も9.5%あり、賛否が分かれる結果となっています。
昨年と比べると、「良い」と回答した人は11.7%から22.9%へと大幅に増加しました。
南側地区については、「大変良い」/「悪い」/「大変悪い」と回答した人がいずれも4.8%となり、東側地区と同様に賛否両論がはっきりと分かれるような形となりました。しかし昨年と比べ、「良い」と回答した人が15.5%から24.8%と増加し、昨年よりも良い評価する方が増加しました。
北側地区については、昨年と比べ「大変良い」と回答する人が1.0%から3.8%、「良い」と回答した人は17.5%から26.7%と増加しており、他の地区と比べて相対的に高い評価を得る結果となりました。居住地としての評価が高い傾向にあることが明らかになりました。

名古屋駅周辺の各地区の総合評価について調査しました。
「魅力度50%以上」では東側地区がやや低下した一方、それ以外の地区は上昇傾向にあります。特に南側地区の上昇率が最も高く、評価の伸びが目立ちます。
東側地区については、昨年と同様、全体の8割以上が「魅力度50%以上」との高い評価をつけています。さらに、「魅力度 70%以上」でも4割を超えており、名古屋駅の玄関口である東側の総合評価は、他地区と比べてかなり高いことが明らかになりました。
西側地区の総合評価についても、昨年と同様の結果となり、「魅力度50%以上」と評価した人が約7割を占めるなど、総合的に高い評価を得ています。東側地区同様、名古屋駅の新幹線口を持つ、主要地区としての利便性や役割が評価された結果といえます。
一方で「魅力度 70%以上」は3割を下回っており、今後の開発によるさらなる魅力向上が期待されます。
南側地区の総合評価では、「魅力度50%以上」と評価した人が大幅に増加し、9割近くに達しました。さらに「魅力度70%以上」でも3割を超えており、総合評価が着実に高まっていることが分かります。
北側地区の総合評価は、昨年同様「魅力度50%以上」と評価した人が全体の8割以上を占めました。さらに「魅力度70%以上」も4割近くに達しており、東側地区に次ぐ高い評価を得ていることが分かります。
今回の定点調査から、名古屋駅周辺の東西南北各地区にはそれぞれ異なる印象・利用目的・魅力度の特徴があり、昨年と比べると肯定的な評価が全体的に増加していることが明らかとなりました。東側地区は、駅の玄関口としての都市的な魅力が引き続き支持され、利便性や観光面での評価が高く、西側地区は、飲食街としての評価・アクセス面での評価が高い結果となりました。住居エリアとしても昨年より肯定的な回答が見られています。南側地区は、イベントスペースとしての役割だけでなく、ショッピングする場、そして住居エリアとしての役割も期待されていることがわかってきました。北側地区は、アクセスや住みやすさの面で引き続き高い評価を受けています。
総じて、名古屋駅周辺の4地区はいずれも昨年より肯定的なイメージが強まり、特に南・北地区では評価の伸びが顕著でした。今後もそれぞれの地区特性を活かした発展が期待されます。
名古屋を訪れる際には、各エリアの個性を感じながら、目的に合わせた街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
レポートの著作権はトガル株式会社に帰属します。
ご使用の際は、出典:トガル株式会社 である旨を明記ください。
2024年版調査はこちらからご覧ください
名古屋駅 東西南北地区のイメージ調査2024年版 >
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企画・構成・編集:まっちゃん/執筆:まっちゃん