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オウンドメディアの記事ネタ出し方法とは?
読み応えのある記事を作るためには、分析つまりは効果の検証によって、高評価の記事ネタを抽出することから、次の掲載のための下準備まで、細やかなマネジメントが必要です。今回はそんなネタ出しの手法を「記事タイプを分けてから膨らます」「ネタ集めテクニック」「分析から人気ネタを探し出す」の、三つに分けて説明しましょう。
この記事は、名古屋でオウンドメディア制作・運営を行っているトガルがお伝えします。
01
記事タイプを分けて記事ネタを膨らませやすくする
オウンドメディアは役立ち系とニュース系の記事を使い分ける
オウンドメディアにおいては「役立ち系」と「ニュース系」の二つのタイプの記事があります。
ユーザーの知りたいことを伝える記事が役立ち系です。
「役立ち系」はユーザーの抱えている問題を解決するというアプローチで書かれています。こちらは投稿後も比較的長い期間に渡って、価値がそれほど低下しないトピックが比較的多いです。役立ち系で普遍性のある記事を蓄積していけば充実したオウンドメディアを構築することが可能であり、資産としての価値も高められます。
一方、ニュース・時事ネタなど、鮮度が命の「ニュース系」があります。プレスリリースなど、即時性や情報の新しさが重要視されるコンテンツのことです。こちらの場合は長期間にわたっての使用は難しいというデメリットがあります。
「役立ち系」はWebサイトを中心に「ニュース系」はSNSを中心にするなどの活用方法も考えられます。両方をうまくミックスして取り入れ、質の高い記事を継続的に制作していきたいものです。
コンテンツの特性に合わせてネタ元を分解する
記事は単調にならないよう、可能な限りタイプ分けし、タイプごとにアイデアを膨らませたりネタ元を変えましょう。掲載に理想的なコンテンツを分類すると、以下に分かれます。
縦軸
「役立ち系記事」とは長く使われていて変わらない知識やノウハウなど普遍的なネタのことが多いです。競合は多くなりますが息の長いコンテンツとなりオウンドメディアの資産となってくれるでしょう。
「ニュース系記事」とは、自社の発信したい内容にニュース性のある内容をとりいれて世の中の関心ごとをうまく取り入れ発信する記事や、自社のニュースリリースなどです。情報の鮮度が重要視されます。
うまく時流に合った情報が出せれば、瞬間風速のような流入が見込めます。
横軸
「説明型」とは、使い方やサービス、ノウハウなどを紹介する記事のことです。
「経験・体験型」とは、取材や各自の考えをもとに実際の体験や各自の価値観で紹介する記事を指します。
役立ち系×説明型(図左上)
「ノウハウ」コンテンツ
オウンドメディアを通して蓄積したノウハウや専門知識を、広く外に向けて公開することはノウハウの流出と警戒し、反対する社員や上層部もいるはずです。しかし価値のある情報を出し惜しみするのは、非常にもったいないこと。ノウハウやデータなど、ユーザーに役立つ有益な情報は、「出し方を考えた」上で公開してもいいはずです。何らかの目的や課題を持って自社にたどりついたユーザーが、記事を読んで疑問を解決できてこそ、オウンドメディアの存在価値があるのです。
「FAQ」コンテンツ
自社やWebサイトにユーザーから寄せられる質問は極上ネタです。その質問に丁寧に答えていくと、ニーズがあり満足度の高い記事になります。ユーザーからの質問を吸い上げる仕組みをつくればユーザー満足度の高い記事を安定的に作り出すことが可能になります。。また、そのような仕組みが難しいときは「よくある質問(FAQ)」を題材にコンテンツをつくることも可能です。ユーザー知りたい情報を提供することもできますし問い合わせを減らす効果もあります。
「雑学ネタ」コンテンツ
自社がIT企業やメーカーだったと仮定しましょう。読者に対してやや堅苦しい印象を与える開発がらみのコンテンツばかりではなく、スポット的に、雑学ネタなどの面白い記事を挿入できればオウンドメディアに広がりや豊かさが加味されるはず。雑学ネタ系統は普段は自社にアクセスして来ないような層のユーザーまでリーチできるなど、話題性を喚起できれば一気に認知度を高めることができるのです。
ニュース系×説明型(図左下)
「ニュース」コンテンツ
自社や自社商品に関連するニュースやメインですが、業界のネタやなどのコンテンツもありえます。会社の考え方や自社・自社商品について思い通りの文脈でしっかりと情報を伝えることができます。
「調査・レポート」 コンテンツ
調査により収集したデータを編集し、グラフや表、図を並べて、そこから考察を展開するタイプの記事です。定期的に調査レポートを作成して発信することで専門的な知識を得ることはもちろん、対外的な信頼も高める効果を期待できます。
役立ち系×経験・体験型(図右上)
「見解」コンテンツ
考え方は、人の数だけあるものです。純粋に「僕はこう考えます」という主観的な内容を強く発信するのが「見解」コンテンツです。個人の考えを懇切丁寧に発信してる内容ゆえに、「それは違う」という抵抗もあるでしょうし、また強い共感も得られやすい内容です。
「体験レポート」コンテンツ
トレンドやユーザーの興味はあるが、まだ試したことがない何かを体験してレポートすることで興味を引くことができます。SNSやYouTubeなどとの親和性も非常に高いです。また連載化することで長期コンテンツ化することも可能。リピーター化や、体験レポートをきっかけとして説明型コンテンツへの誘導も期待できます。
「導入事例」紹介コンテンツ
導入事例紹介の手法にもいくつかのパターンがあり、撮影・取材記事のスタイルにしたり、動画コンテンツにしたりと様々に展開することが可能です。自社商品やサービスのPRに寄りすぎないよう気をつけながら、顧客の立場に立って導入事例を示したいものです。さまざまな事例を伝えながらも、世界観や価値観・メッセージに一貫性を持ち自社ブランドに好感をもたらすことを目的とします。
ニュース系×経験・体験型(図右下)
「インタビュー・レポート」コンテンツ
自社で活躍している社員への取材や、展示会やイベント出展などのレポートをコンテンツとして公開すれば会社のブランド力アップにも役立ちます。求人広告の一環として優秀な求職者の関心を惹きつけるためにも活用したいものです。
経験・体験型の記事で、AIと差別化そしてファンをつくる
AIがどれほど発達しても、私たちの人生経験をもとに書くような「見解」の記事、そして実際に商品やサービスを使いこなすなかで発信された「導入事例」記事などは、簡単には創作できないはずです。こういった記事は、商品購入を真剣に考えている潜在層にアプローチできるほか、既存顧客にも新提案として提供できます。
また「インタビュー」記事は、商品の利用者などにインタビューを行い、取材情報に基づいて作成するコンテンツです。インタビューしたい存在がいる限りネタは尽きないので、持続性の高いオウンドメディアを構築したい場合に便利です。
様々なコンテンツがありますが、運営するメンバーの特性に合わせて無理なくコンテンツ制作しましょう。行動力がある人は「体験レポート」、人の話を聞くのが得意な方は「インタビュー」、技術系のメンバーは「ノウハウ」などメンバーの特性をうまく組み合わせて工夫し、新しいネタが生まれる雰囲気をつくっていきましょう。
02
オウンドメディア記事ネタ集めテクニック
長期的なコンテンツ制作を楽にする「連載」
記事を「連載する」という考えかたは、オウンドメディアにとって有益な方法の一つです。名もなき新人社員の執筆であっても、読んだ人がこれは面白いと思えばそこに価値が生まれ、リピーターとなり次第に積み上がっていくので、リスクの低い集客コンテンツといえるでしょう。連載することで当然、更新頻度も高まり、検索エンジンからの評価も増します。
<実践しやすい連載企画例>
〇技術者・開発者のインタビュー
〇ユーザーインタビュー
〇アイデア活用事例など
専門家・インフルエンサータイアップでネタを強くする
専門家や監修者の知恵を導入することで、自社商品・サービスの新しい活用方法を発見したり、新しい視点を得ることができます。インフルエンサー・マーケティングという言葉も近年多く耳にしますが、SNS上の人気インフルエンサーの宣伝への起用には大きな効果があり、インフルエンサーの抱える多数のフォロワーに向けての発信や、インフルエンサーのもつ安心感で自社ブランドや製品、サービスの宣伝を行う事例が主流となっています。
マインドマップで新しいアイデアの発掘と漏れをなくす
マインドマップとは、一つの単語を聞いたときに連想する考えや言葉を、枝分かれするように書き出していく手法です。オウンドメディアに掲載するコンテンツは多岐にわたります。だからこそコンテンツに抜けや漏れはないか、コンテンツに偏りはないか、などの課題がついてまわるのです。
マインドマップは膨大な情報を体系的にまとめることが可能です。地図を俯瞰してみることで、抜け漏れや情報の偏りの有無に気づきやすくなります。マインドマップは、ブレストでも使われているようにアイデア出しも得意です。誰かが挙げたアイデアに便乗し、更にアイデアを重ねていく。その過程で魅力的な新ネタが生まれるでしょう。
記事ネタを社内外から募集できる仕組みを作る
オウンドメディア編集会議は定期的に開催し、その際に様々な部署からネタを吸い上げるようにしたいものです。商品開発や営業担当者であれば、自社商品のアピールポイント、売り文句になる部分などを知っているはずです。カスタマーサポートの担当者であれば、常時エンドユーザーと接しているはず。ユーザー(読者)がどんな情報を欲しがっているのか、他部署の社員よりもはるかに詳しいのではないでしょうか。こうした現場の人の経験は、コンテンツのネタ作りにとても有効です。これらのメンバーに「定例会までに気になる用語やジャンルを考えてきてください」を投げかけ、当日持ち寄った用語などを並べてメンバー同士で意見交換しましょう。
ユーザーの興味を探るには、ユーザーに直接聞くという手もあるはずです。Twitter、Instagram、FacebookなどSNSのアンケート機能を使った調査は要望も集まりやすくタイムリーな情報が収集できます。また時には実際の店舗でのアンケートも実施したいもの。購買層に近くWebとは違った回答を得ることができるはずです。
03
分析(効果検証)で人気記事ネタを探し出す
グーグル・アナリティクス、サーチコンソールで人気ネタを探す
グーグルアナリティクス
記事を公開した後には、必ずフォローアップ、つまり掲載後に記事がどうなったかを分析しましょう。グーグル・アナリティクスはGoogleが提供しているアクセス解析ツールです。ページ内でのユーザーの行動分析を目的に使用します。
・公開した記事の訪問者数
・記事ごとのページ滞在時間
・直帰率、流入経路など
を見ることができます。
閲覧数の多い人気のページや、人数は少ないけれども繰り返しあるいはじっくりと読まれているページなどを知ることが出来るのです。つまり人気記事(ネタ)を知ることができるので、その内容に関連した記事を増やせば読者のニーズに近づくことができでしょう。
サーチコンソール
・該当キーワードでのランキング
・取扱商品・サービス名での検索順位
などを知ることができます。
検索ランキングを知ることで競合数や自社のポジションを知ることができますし、検索ボリュームを知ることで新しいネタを探したり、検索で上位表示をしたい場合は記事の内容を強化したり、人気キーワード周辺の記事を書くなどしてSEO対策を行なっていきます。
オウンドメディアの記事は、資産性の高いコンテンツです。広告掲載の期間だけ効果が現れるペイドメディアとは大きく異なり、長期的な視座が不可欠なオウンドメディアでは、質の高い記事が増えれば増えるほど、優れた成果が期待できるのです。情報を取り入れ、様々な技術を使い、常にハイクオリティな記事ネタを仕入れ、ユーザーの役に立つ、そしてファンを増やすような記事づくりを積み重ねましょう。
- 1.役立ち系とニュース系の記事を使い分ける
- 2.コンテンツの特性に合わせてネタ元を分解する
- 3.長期的なコンテンツ制作を楽にする「連載」
- 4.アイデアを社内外から募集できる仕組みを作る
- 5.グーグルアナリクス等を活用した分析から人気ネタを探し出す
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企画・構成・編集:小嶋/執筆:菅原