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企業SNS分析方法|SNSインサイトを読み解き投稿改善につなげる分析手順

2026.03.12
SHEARE

企業SNSを運用していると
「インサイトの数値は見ているが、どこを改善すべきか分からない」
「投稿が伸び悩んでいるが、原因が特定できない」
「一定数は見てもらえているのに、いいねや保存が増えない」
といった課題に直面することがあります。

企業SNS運用で成果を出すためには、数値を確認するだけでなく、インサイトの指標から投稿パフォーマンスを読み解き、改善に繋げていかなければなりません。

本記事では、企業SNS運用におけるインサイトの読み解き方と、投稿改善につなげる分析プロセスを解説します。

この記事は、名古屋でSNS運用の設計・分析・改善支援をおこなうトガルがお伝えします。

SNSインサイトには、さまざまな数値が表示されます。しかし、すべての数値を細かく追いかける必要はありません。企業SNSの投稿分析では、まず次の3つの指標を押さえることが重要です。

◾️アカウントリーチ(投稿が表示された人数)
 →投稿がどれだけのユーザーに届いたか
◾️エンゲージメント
 →いいね・コメント・保存などユーザーからの反応を得られたか
◾️プロフィール遷移・リンククリック
 →投稿から次の行動につながったか

SNS分析では、この3つの指標を軸に投稿データを確認することで、投稿の状況を大きく整理することができます。

次の章では、「投稿が伸びない」と感じるときに、これらの指標をどのように読み解けばよいのかを整理していきます。

「投稿が伸びない」と感じるとき、投稿内容の見直しやトレンドになっている“ネタ”を追随しなければ、と考えてしまいがちです。しかし実際には、原因は投稿内容にあるというよりも、投稿パフォーマンスの構造の中にあると言えます。

投稿のパフォーマンスは、大きく分けると次の3段階で捉えることができます。

ここでいうリーチとは、投稿が何人のユーザーに表示されたかを示す指標(=アカウントリーチ)を指します。フォロワーだけでなく、フォロワー外のユーザーも含め、どれだけの人に届いているのかを確認できる数値です。

リーチ不足は、投稿がターゲット層に十分に届いていない状態。このような状態のときには、以下のような要因が考えられます。

◾️リーチ不足の要因(一例)
・投稿テーマがターゲット層の関心とズレている
・投稿時間がターゲット層のアクティブ時間帯と合っていない
・フォロワー外まで投稿が届いていない

企業SNS運用において認知拡大や新規顧客獲得を目的とする場合には、既存フォロワーだけでなく、まだ接点のない層へも情報を届けることが事業貢献につながります。

どれだけ投稿内容を作り込んでいても、ユーザーに届かなければ、そもそも内容を見てもらえません。まずは、投稿がどれだけのユーザーに表示されているかを確認し、リーチを増やすための改善が必要になります。

エンゲージメントとは、いいね・コメント・保存・シェアといった、ユーザーからの反応を指します。

投稿が表示され、一定数は見られているものの、ユーザーからの反応が得られない。そのようなケースでは、次のような要因があるかもしれません。

◾️エンゲージメント不足の要因(一例)
・投稿内容がターゲット層に刺さっていない
・投稿の切り口が弱い
・伝えたいことが抽象的である
・共感やシェアしたくなる理由がない

例えば、次のような指標が参考になります。

・いいね率(いいね数 ÷ アカウントリーチ数)
 →投稿内容への共感度を示す指標
・保存率(保存数 ÷ アカウントリーチ数)
 →後から見返したいと思われた「情報価値」の高さを示す指標
・視聴維持率(動画投稿の平均視聴割合)
 →動画コンテンツがどれだけ最後まで見られたかを示す指標
・スキップ率(動画投稿の冒頭で離脱したユーザーの割合)
 →動画の冒頭でユーザーの興味を引けたかどうかの指標

インスタグラムで言えば、一般的に「いいね率」は2〜5%程度、保存率は1%前後が一つの目安。リール投稿の分析では、視聴維持率が50%以上だと最後まで視聴されている目安、スキップ率は40〜60%程度が平均値といわれています。

しかし、これらの指標は業界やフォロワー規模によって大きく変わるため、自社アカウントの平均値と比較して判断することが重要です。たとえば、リーチ数は十分にあるのに、いいね率や保存率、視聴維持率が自社アカウントの平均値を下回っている場合は、投稿テーマや表現の切り口がユーザーの関心とズレている、といった分析に役立てることができます。

投稿への反応があるにも関わらず、プロフィールやホームページへの遷移、問い合わせや資料請求、来店といった事業成果につながっていない状態。このとき、見るべき指標はプロフィール遷移率、リンククリック数などが挙げられます。

これらの数値が伸び悩んでいる場合には、以下のような要因で導線設計が不十分になっている可能性があります。

◾️導線設計不足の要因(一例)
・投稿の目的が曖昧になっている
・ユーザーの行動を促す導線が設計できていない
・プロフィールやリンク先がわかりにくい

つい見落とされがちですが、企業SNS運用ではユーザーの“次の行動”につながっているかどうかが最も重要視すべき分析ポイント。SNS施策はあくまでも事業の一部に過ぎず、SNSを経路としたその先の事業成果にどれだけつながったか、を意識しなければなりません。

SNSインサイトの分析は、リーチ→エンゲージメント→ネクストアクションの構造の中で、投稿パフォーマンスがどのステップでつまずいているのかを読み解くことで、改善ポイントが見えてきます。

SNS投稿のゴールを“情報発信”で終わらせるのではなく、SNSからどこへ遷移させ、どんな行動を促すのか。この運用設計を整理することにより、SNS施策は効果を最大限に発揮できます。

<関連記事>企業SNS運用で成果が出ないと感じたときに見直したい運用設計

分析は「何となく良かった」「このテーマは不人気だった」といった“感覚”で行うのではなく、データに基づいて原因や改善点を特定することではじめて意味を持ちます。

SNS運用では、次のステップを繰り返すことで、運用の精度が徐々に高まっていきます。

SNS分析の前提となるのは、比較できる投稿データがあることです。投稿本数が少なかったり、更新頻度が不安定だったりすると、投稿の良し悪しを判断する材料が不足してしまいます。耳が痛くなるような話ですが、一定の頻度で投稿を続け、データを蓄積しなければ、精度の高い分析結果を得ることは難しくなります。

SNS分析とは、1回の投稿を評価するものではなく、投稿を積み重ねることで見えてくる傾向を読み取るもの。まずは「定期的に投稿を続ける」こと自体が、分析のための土台になります。

投稿の分析データが蓄積されてきたら、次に行うのが投稿パフォーマンスの比較です。1つひとつの投稿を単体で見るのではなく、複数の投稿を並べて共通点や違いを整理することで、「伸びた/伸びなかった」のヒントとなる傾向が見えてきます。

たとえば、「リーチ不足」の投稿があった場合、その投稿の特徴を洗い出すことによって、「伸びなかった」仮説が見えてきます。

CASE)インスタグラムのリール投稿で「リーチ不足」だった投稿

【特徴】
・いいね率がアカウント平均値より低かった
・視聴維持率が動画冒頭から急降下し、視聴完了率も低かった
・スキップ率が高かった

【仮説】
A. 投稿テーマがユーザーの関心とズレていたのではないか
B. 動画冒頭でユーザーの興味を引けなかったのではないか

分析結果は、そこから読み取った仮説を次の投稿に活かし、改善につなげることではじめて意味を持ちます。導き出した仮説をもとに、次回投稿に向けた改善案を具体化していきましょう。

CASE)インスタグラムのリール投稿で「リーチ不足」だった投稿

【仮説A】
投稿テーマがユーザーの関心とズレており、スキップされたのではないか
→改善案:ユーザーの関心が高い切り口で再構成し、再度投稿してみる

【仮説B】
動画冒頭でユーザーの興味を引けず、離脱されてしまったのではないか
→改善案:ユーザーの悩みを言語化し、冒頭0〜3秒にテロップで入れてみる

仮説が合っているか、間違っているかは、あまり重要ではありません。

投稿する→分析する→仮説を立てる→改善する
このサイクルを、いかにスピード感を持って継続的に回していけるか。それこそがSNS運用の成功への近道です。

日々の投稿制作や他の業務もあるなか、つい振り返りの時間が後回しになったり、分析から改善までに落とし込めていないという担当者も多いことと思います。本章では、その理由について解説していきます。

SNSの分析・改善が回らない理由は、単にリソースが足りないことだけではありません。

・投稿分析データを一覧化する
・計測する数値を決める
・過去投稿と比較できる形式にする
・分析の時間を業務に組み込む

といった分析のための仕組みづくりをしておく必要があります。

私自身、1年半ほど個人のインスタグラムアカウントを運用していますが、分析シートをExcelで作成し、運用の中に「分析」の時間枠を設けたことで、データの蓄積・分析・改善のサイクルが一気に回り出した、という経験があります。まずは、自社の分析の土台づくりができているかを見直してみてください。

企業SNSの運用支援では、こうした分析作業を効率化するために、分析ツールやデータ整理の仕組みを整えるケースも多くあります。
トガルでは、分析ツールを使用したインサイトデータの整理、データに基づいた改善提案をおこなっています。担当者の負担を抑えながら分析を継続化するには、分析ツールや外部支援の導入も選択肢の一つです。

「伸びた」「伸びなかった」の基準が曖昧な場合、分析は成立しません。

リーチ、保存数、プロフィールクリック数、フォロワー獲得数など。企業SNSの運用目的によって、KPI、すなわち重視すべき指標は異なります。

何をもって「良い投稿」と判断するのか。この前提が整理されていないと、計測すべき数値や比較ポイントまで曖昧になり、改善案は場当たり的になってしまいます。

適切なKPIを設定するためには、まず、SNS運用の目的から整理し、何を成果とするのかを明確にしておくことが重要です。

<関連記事>企業SNS運用で成果が出ないと感じたときに見直したい運用設計

分析によって改善案が見えても、それを投稿改善に活かせないケースもあります。

・担当者に投稿内容を変更できる裁量がない
・承認フローが複雑で改善に踏み切れない
・投稿制作の業務に追われ、改善を実行できない

こうした状況では、改善のスピードは落ちてしまいます。

SNS運用には、投稿制作だけでなく、分析と改善の時間を確保する運用体制が必要です。もし自社だけで分析や改善のサイクルを回すことが難しいと感じる場合には、外部の知見を取り入れることも検討しても良いかもしれません。

<関連記事>企業SNS運用は内製化か外注か?判断する前に整理しておきたいこと

企業SNSの成果は、投稿単体のパフォーマンスよりも、運用の仕組みによって左右されます。トレンドやアルゴリズムが日々変化していくSNS上では、分析・改善のサイクルを継続的に回し、運用を改善し、最適化していくことがカギです。

まずは、分析・改善の仕組みから見直し、実践してみてください。

企業SNSインサイト分析 5つのポイント
  • 「伸びない」構造を理解する
  • 定期投稿でデータを蓄積する
  • 分析データの比較から仮説を立てる
  • 仮説から改善案を出し、実行する
  • 分析・改善サイクルを“仕組み”で回す

炎上や誤投稿を防ぐために重要なのは、自社の体制に合った運用ルール・承認フローを設計すること。

トガルの企業SNS運用支援では、単なる数値レポートではなく、

・どの投稿が、どんな役割を果たしているのか
・運用目的を達成するために、どこをどう改善すべきか
・自社の体制で、どこまで回せるのか

まで、分析と改善を継続できる運用設計をサポートしています。

投稿を「作って終わり」にせず、改善が回る運用にしたいと考えている企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

名古屋で「SNS運用」ならトガル株式会社へ

目的整理・導線設計・改善まで一貫して伴走します。 「何から相談すべきか分からない」段階でもお気軽にご相談ください。

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たけ
トガル株式会社 コピーライター・編集
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企画・構成・編集・執筆:たけ

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